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イタリアのおすすめ美術館・博物館15選②|ローマ・カリアリなど都市別に名作と見どころ

「ITALIANITY」編集部

2026.05.11

イタリアは、ルネサンスをはじめとする数々の芸術運動を生み、ボッティチェリ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロなど、美術史に名を残す巨匠を輩出した「美術の国」です。


本記事では、ローマや・ヴェネツィア・ミラノ・トリノ・ナポリなど主要都市から、特に旅行者に人気の15館を厳選。


代表作・見どころ・所要時間・こんな人におすすめ まで、初めて訪れる人にも分かりやすく解説します。


ローマの美術館


7. バチカン美術館|システィーナ礼拝堂、ラファエロの間など必見の巨大コレクション

バチカン美術館

カトリック教会の総本山、バチカン内にある美術館は、16世紀の教皇ユリウス2世による古代彫刻コレクションが母体になっています。代々の教皇たちが集めた美術品や工芸品の展示のほか、いくつかのセクションに分かれた展示がなされています。


《ラオコーンの群像》《ベルベデーレのアポロン》があるピオ・クレメンティーノ館やキアラモンティ館、エジプトやエトルリア文明の遺物が並ぶセクション、レオナルド・ダ・ヴィンチラファエロの絵画があるピナコテカなど、すべてを見るためにはとても1日では足りません。

また美術館内には、ミケランジェロが《天地創造》を描いた天井、《最後の審判》を製作した祭壇を持つシスティーナ礼拝堂のほか、ラファエロが《アテネの学堂》などをフレスコ画として残したラファエロの間も見学コースに入っています。まさに見どころ満載です。

ラファエロ『アテネの学堂』部分

バチカン美術館の作品群の質と量はまさに、ローマ教皇の威勢を実感できる場所といえるかもしれません。


8. ローマ国立近代美術館|19〜20世紀のイタリア近代美術を網羅

ローマ国立近代美術館

ローマの喧騒を離れて、静かな空間で美術を眺めたい人におすすめなのが、ローマ国立近代美術館です。


ローマ市民の憩いの場所、ボルゲーゼ公園からほど近く、日本文化会館も隣接するという立地が魅力的な同美術館は、1800年代から現代にいたるまでの絵画や彫刻2万点以上を所蔵しています。


ポロックピカソの美術展も開かれる知る人ぞ知る近代美術館、常設にはアントニオ・カノーヴァメダルド・ロッソの作品が並びます。ローマでは数少ない近代美術専門の同美術館の起源は、1883年に当時のイタリア王が近代美術館の創設に合意したところから始まりました。当初はテルミニ駅近くにあるエスポズィツィオーニ美術館に作品が所蔵されていました。幸いなことに、作品数が抱えきれないほど多くなったため、現在の近代美術館に移されたという経緯があります。


ローマ郊外の落ち着きの中で、現在進行形の近代美術を鑑賞するのも一興です。


9. イタリア国立21世紀美術館(MAXXI)|ザハ・ハディッド設計の現代アート拠点

イタリア国立21世紀美術館(MAXXI)

ザハ・ハディッドによる設計で話題になったイタリア国立21世紀美術館。

ローマからリミニに向かう古代のフラミニア街道の始点近くにあり、ローマっ子たちに「マキシィ(MAXXI)」の名で愛されています。


2010年に開館したばかりの新しい美術館には、建築を中心とした美術品や資料が集められています。また、老若男女が楽しめる美術展やイベントが多く、特に美術に興味がないローマっ子も、こうした催しものを楽しみに気軽に足を向ける美術館になっています。


ハディッド設計の外観とマッチしたモダンな内部には、映画館や美術をテーマにした雑貨店もあり、散策の途中に立ち寄れるカジュアルさが魅力です。


10. カピトリーノ美術館|「ロムルスとレムス」などローマゆかりの名品が集結

カピトリーノ美術館

ローマには7つの丘がありますが、その中で最も高いのがカンピドリオの丘です。


ミケランジェロが設計した頂上付近の広場には現在、ローマ市役所、サンタ・マリア・アラチェリ教会、マルクス・アウレリウス帝の騎馬像、そしてカピトリーノ美術館があります。


カピトリーノ美術館の歴史は古く、1471年に当時の教皇シクトゥス4世が貴重なブロンズの彫刻をローマ市民に贈ったことに端を発しています。それ以降、特にローマという街と縁が深い美術館として、盛名を馳せてきました。


『カピトリーノの牝狼』ロムルスとレムス

カピトリーノ美術館の所蔵品は、美術品としての価値だけではなく、歴史的な重みを感じる作品が多いのが特徴です。



その他の都市


11. 国立考古学博物館(カリアリ/サルデーニャ)|ヌラーゲ文化の資料が充実

国立考古学博物館(カリアリ)
photo ©Unukorno

シチリア島に次ぐ2番目の大きさを誇るサルデーニャ島。その州都カリアリには、サルデーニャの歴史を伝える考古学博物館があります。


サルデーニャ島には、ヌラーゲと呼ばれる独自の巨石文化存在したほか、古代ローマ帝国時代の遺跡も少なくありません。こうした考古学関係の遺物4000点を見ることができる考古学博物館は、カリアリの歴史地区に位置しています。


美術館で古代を体感するだけではなく、歴史あるカリアリの街並みも楽しんでみてください。



まとめ

かつては広大なローマ帝国の中心であり、ルネサンスという文化の発信地でもあったイタリア半島。


そうした歴史の中で残された膨大な量の美術品は、イタリア各地の美術館や博物館で鑑賞することができます。美術館のなかには建物そのものが芸術品というケースも多く、独特の空気の中で見る美術品はまた、格別の美しさがあります。


イタリアで鑑賞できるさまざまな美術によい刺激を得て、豊かな人生のための糧にしてみてください。


2回目はローマとサルデーニャ島のカリアリを取り上げました。次回もお楽しみに!


※2022年9月7日に公開した記事を再編集しています