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【イタリアのパスタの種類は600以上!】詰め物パスタ・その他のパスタ

泉田 優歌

2026.01.19

あなたが知っているパスタは、実はイタリアに存在する種類のほんの一部。イタリア全土には600種類以上のパスタがあり、形・食べ方・地域の文化によって姿を変えていきます。



イタリアパスタは4種類に分類できる


イタリアパスタは大きく4つのカテゴリに分かれます。

  • ロングパスタ(スパゲッティ・フェットチーネなど)
  • ショートパスタ(マッケローネ・リガトーニなど)
  • 詰め物パスタ(ラビオリ・トルテッリなど)
  • その他のパスタ(ラザニア・ニョッキなど)

今回は、「詰め物パスタ」「その他のパスタ」をご紹介します。



詰め物パスタ 代表的な11種類


詰め物パスタは、餃子のようにパスタ生地でチーズ、肉、野菜などの具材を包み込んだパスタです。


1. ラビオリ(ravioli)

詰め物入りの餃子のようなパスタです。具材を2枚の生地で閉じています。


ラビオリのトマトソース和え
ラビオリのトマトソース和え

2. トルテッリ(tortelli)

ラビオリに対して、1枚の生地で包んだのがトルテッリです。


トルテッリ(tortelli)
トルテッリ

3. トルテッリーニ(tortellini)

豚ロースを詰めたパスタの種類です。詰め物は、生ハム、モルタデッラ、パルミジャーノ、レッジャーノ、卵、ナツメグなどがあります。ブイヨンのスープで食べるのが伝統的で、詰め物の塩っけが特徴的です。手軽に肉を中心とした栄養が取れるのも魅力です。


トルテッリーニ(tortellini)
トルテッリーニ

4. アノリーニ(anolini)

形はさまざま。イタリア北部エミリア・ロマーニャ州で盛んなパスタの種類です。


自家製アノリーニ
自家製アノリーニ

5. カルツォニッキ(calzonicchi)

炒めた脳と卵のペーストを詰めたパスタです。三角の形が特徴で、ローマの伝統的なパスタです。


6. カンネッローニ(cannelloni)

詰め物を筒状に巻いたパスタの種類です。ほうれん草を包んだりチーズを包んだりして、トマトソースをかけます。日本ではあまり見かけないユニークなパスタですので、作って誰かに振る舞ったら驚かれるかもしれません。


べジャメルソースのカンネッローニ
べジャメルソースのカンネッローニ

7. カソンセイ(casonsei)

包み紙のようなしなやかな形をしたイタリアパスタの種類です。ロンバルディア州で伝統的なパスタ。代表的には、卵、チーズ、牛肉、サラミなどが詰められています。


自家製カソンセイ
自家製カソンセイ

8. チャルツォンス(cialzons)

ほうれん草、干しぶどう、卵のペーストを詰めたパスタの種類です。イタリア北部を中心に親しまれています。


9. クリンジョネス(culingiones)

サルデーニャというイタリアの島で伝統的なラビオリです。日本の餃子に近いのですが、葉っぱのような形をしています。


10. パンツェロッティ(panzerotti)

半月形をしたパスタの種類です。モッツァレラチーズとトマトを小麦粉の生地に詰めて揚げています。比較的大きく、パンやピザに分類されることもありますが、パスタに分類されることもあります。


パンツェロッティ
パンツェロッティ

11. アグノロッティ(agnolotti)

牛肉や野菜を詰めたイタリアパスタです。ピエモンテ州の伝統的パスタで、折り畳んだ形状をしています。なんとも言えない形を楽しみましょう!



その他のパスタ 6種類


ロングパスタにもショートパスタにも詰め物パスタにも当てはまらない、「その他のパスタ」を紹介します。


Ⅰ. ラザーニェ(lasagne)

日本では「ラザニア」と呼ばれる、板状のパスタの種類です。日本でも人気があり、イタリア専門の飲食店で見られます。縁がギザギザしたものや波模様になっているものもあります。ミートソースやチーズを挟んでミルクレープのように何層にも重ねて食べられるのが一般的。特に小さいものは、ラザニエッテと呼ばれます。


トマトとチーズのミートラザニア
トマトとチーズのミートラザニア

Ⅱ. ニョッキ(gnocchi)

潰したジャガイモで作られる、長めの円形をしたパスタです。ほうれん草やリコッタチーズ、トマトソースやカボチャと混ぜて食べられます。一見少ない量に見えてもお腹いっぱいになるので、お腹を空かせてから食べましょう!


パルメザンとオリーブオイルで味付けしたニョッキ
パルメザンとオリーブオイルで味付けしたニョッキ

Ⅲ. クスクス(couscous)

小さな粒状のお米のようなパスタです。前菜料理として食べられることが多く、サラダなどと一緒に調理されます。クスクスの発祥地はアフリカと言われていますが、ヨーロッパの国々でも有名な料理です。もちろんイタリアでも食べられます。


クスクス
クスクス

Ⅳ. リゾーニ(risoni)

米粒の形をしたパスタの種類です。通常のパスタと違って、日本のお米のように使われます。本来はショートパスタに分類されるのですが、今回はその他のパスタとして紹介します。スープ料理や、サラダに使用されたり、リゾットの代用になるレシピも存在します。


リゾーニ。オルゾパスタとも呼ばれる
リゾーニ。オルゾパスタとも呼ばれる

Ⅴ. マルタリアーティ(maltagliati)

ひしがたや三角形の形をした平らなパスタです。ラザニアに似ていますが、大きさや形は異なります。“乱雑に切る”という意味をもち、他のパスタの切れ端で作られる場合もあります。料理法もさまざまで、ほうれん草やリコッタチーズと絡めたり、トマトやエビ、香草と一緒に調理されたりと、楽しみ方は多種多様です。


マルタリアーティ
レンズ豆とカニのマルタリアーティ

Ⅵ. パスタ・ミスタ(pasta misuta)

さまざまなパスタを混ぜ合わせたものをパスタ・ミスタと呼びます。ミスタはミックスと同じ意味です。さまざまなパスタが少しずつ残ってしまったら、混ぜ合わせた料理もオススメです。混合パスタとして、パスタ・ミスタは市販でも売られています。



イタリアで人気の「詰め物・その他パスタ」ランキング


イタリア人に「どの詰め物パスタ・その他のパスタが一番好き?」と聞いたアンケート結果はこちら。


1位 トルテッリ 8票

2位 トルテッリーニ 6票

3位 ラザニア 4票

特にトルテッリは“家庭の味”として愛されている人気パスタ。旅行の際にはぜひ注文を。



日本で珍しいパスタを買う方法


イタリアではスーパーで手軽に購入できますが、日本では種類が限られています。本格的なパスタを探すなら、イタリア食材専門店やオンラインストアが便利です。



まとめ


今回ご紹介したパスタには、日本人だけでなくイタリア人もあまり知らないものもありました。ぜひお気に入りのパスタを見つけて、イタリアの食文化をもっと楽しんでくださいね。特に、イタリア人にも人気のトルテッリは注目です!


※記事は2022年8月29日に公開した記事を再編集しています