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いよいよ大阪・関西万博、開幕!イタリアパビリオンで出会う、未来の理想都市

ryo

2025.04.09

4月13日(日)、ついにEXPO 2025 大阪・関西万博が開幕。なかでも注目を集めているのが、美や芸術、伝統が融合した空間であるイタリアパビリオン。今回は、イタリアパビリオンのテーマにフォーカスしながら、パビリオンの見どころをご紹介します。



イタリアパビリオンのテーマは「芸術は命を再生する」

常に芸術とともに歩んできた国、イタリア。絵画や彫刻をはじめ、建築、音楽など、あらゆる芸術表現を通して、時代や文化の枠を超え、人々の心を動かしてきました。

そんなイタリアが体現するパビリオンのテーマは「L’Arte Rigenera la Vita(芸術は命を再生する)」。


そして、このテーマを形にしたのは、国際的に高い評価を受けている建築家マリオ・クチネッラ氏率いる建築事務所MCA(マリオ・クチネッラ・アーキテクツ)です。

館内イメージ(VISUAL: MCA VISUAL – COURTESY OF ITALY EXPO 2025 OSAKA)

彼らが描いたのは、ルネサンス期の「理想都市」を現代風に再解釈した空間。伝統的でもあり、革新的でもあるイタリアらしさが凝縮された魅力的な仕上がりになっています。劇場、アーケード、広場、イタリア式庭園。それぞれが有機的につながる構成が、訪れるすべての人を魅了することでしょう。


イタリアパビリオンがテーマに掲げている「芸術」は、美や創造性、文化、そして「テクネ(ノウハウの代名詞)」など、広い意味を持ちます。芸術は、過去から未来へと私たちを突き動かす、感情的かつ理性的な原動力を表現しています。


イタリアパビリオンでは、最先端テクノロジーや芸術、デザイン、音楽、職人技などを通じて、イタリアの卓越した魅力を世界に発信。そこには、人間の創造力と異文化対話を大切にする、イタリアならではの精神が息づいています。


15世紀頃に描かれたイタリア・ルネサンスの象徴であるThe Ideal City(理想の都市)

イタリアのルネサンス期には「理想都市」という少し不思議な響きの都市のかたちが描かれていました。自然と人、芸術と科学が美しく調和した、まさに“こんな街に住んでみたい”と思えるような未来の都市像です。

パビリオン内では、この「理想都市」の発想をもとに、来場者が過去と未来をつなぐ旅を体験できるような空間が展開されています。



伝統と革新、自然と人工物が調和した3つの空間

イタリア館は、3つの魅力的な空間で構成。音や動き、色に包まれる木製の多感覚シアター、美や創造性が交錯する舞台マシーン、そして幾何学模様が美しいイタリア式庭園です。伝統と革新、自然と人工物が調和したこの空間は、日本企業との協力のもと、サステナブルな素材で作られた設計も見どころです。


イタリアパビリオンの正面イメージ(VISUAL: MCA VISUAL – COURTESY OF ITALY EXPO 2025 OSAKA)

パビリオンでは、劇場空間を囲むように設置されたポルティコ(屋根付きの回廊)が来場者をお出迎え。そこから展示と体験の中心となる「テカ(展示ケース)」などを巡る流れになっています。まるで美しい都市を散策するように芸術と建築、そして自然と共鳴するイタリアの哲学に触れることができます。


屋上リングから見えるイタリアパビリオンのイメージ(VISUAL: MCA VISUAL – COURTESY OF ITALY EXPO 2025 OSAKA)

屋上に広がる、現代版イタリア庭園

本万博のシンボル的存在である木造の大屋根リング。その上から眺めるイタリアパビリオンの屋上にも、ぜひご注目。そこには、芸術家と技術者の協力によってデザインされた、緑あふれるイタリア式庭園が広がっています。

また、レストランでイタリア産の飲み物や食事を堪能しながら、来場者は庭園内を散策したり、ゆったりと休憩を楽しんだりすることができます。


まもなく開幕する2025大阪・関西万博で、イタリアが描く「理想の未来都市」。芸術と建築、自然と共鳴するイタリアの思想を体感できる本パビリオンは、まさに“イタリアの本質”が凝縮された空間。過去と今と未来が融合するイタリアの魅力を、ぜひ会場で感じてください。



画像引用元:

https://www.italyexpo2025osaka.it/en/media-kit