
1976年より毎年行われているアジア最大級の国際食品・飲料展「FOODEX JAPAN 2024」が、去る2024年3月5日(火)~8日(金)に東京ビッグサイトにて開催されました。今回で49回目を迎え、世界68ヵ国・地域から2,879社が出展。4日間の来場者数は76,183名を記録し、大盛況となりました。
本展は、出展者・来場者双方のビジネス拡大に絶好の場として、 毎回関係各位から高い評価を得ています。中でも今回は、イタリアパビリオンで見つけた、おすすめの食材を10ピックアップします!
【イタリア食材1】「Cav. Giuseppe Cocco(カヴァリエール・ジュゼッペ・コッコ)」のパスタ

パスタメーカー「Cav. Giuseppe Cocco(カヴァリエール・ジュゼッペ・コッコ)」は、イタリアで伝統的な製法を守り続けているパスタメーカーの多いアブルッツォ州といった恵まれた自然環境の中、ブロンズのダイスを使い、低温乾燥法によりコシのある美味しいパスタを作り続けています。

1916年、14歳のドメニコ・コッコがパスタ工場で働き始めたことがきっかけで誕生したカヴァリエール・ジュゼッペ・コッコ。彼の息子のジュゼッペ・コッコが1944年に父親の仕事を引き継ぎ、それ以来当時と変わらぬ美味しいパスタを生産しています。カヴァリエール・ジュゼッペ・コッコは、「おいしいパスタの材料は、小麦、水、空気、加工の4つです」と語っています。豊かな小麦の風味とアルデンテの歯ごたえを存分に楽しめるパスタは、世界中に多くのファンを抱えています。
【イタリア食材2】「FORMAGGI PICCIAU(フォルマッジ・ピッチャウ)」のチーズ

サルデーニャの牧草地からの牛乳のみを使用しているチーズブランド「FORMAGGI PICCIAU(フォルマッジ・ピッチャウ)」。地中海の低木の香りと島の温暖な気候の中で、最高品質の天然飼料を与えられた牛の牛乳から生まれるチーズは、強い香りの中にも繊細な風味が口の中に広がります。

例えば、「ペコリーノ・ロマーノPDO」は、厳格な基準に従って製造され、芳香があり、わずかにスパイシーで香ばしい味がします。サルデーニャの蜂蜜やジャムなどと相性抜群です。また、「サルダッチョ」は甘くて温かみのある香りを持っています。口に含むととろけて、アーモンドを連想させる苦い後味があります。
【イタリア食材3】「Agrincons(アグリコンズ)」の野菜オイル漬け

「Agrincons(アグリコンズ)」は、1989年にプーリア州にあるサレントの中心部にて設立されました。大地と太陽の豊かな自然環境の中、味わい深い野菜を育て、長年にわたりイタリアの伝統を尊重したレシピで、本物の高品質の製品を提供してきました。

例えば、プーリア州の南部では、特別な種類のアーティチョークが育ちます。「ブリンディシーノ」という品種は、他の品種に比べて風味が豊かで柔らかいのが特徴です。アーティチョークは伝統的なレシピに従って調理し、香りの良いハーブで味付け。 ピザのトッピングや前菜、副菜としてお召し上がり下さい。
また、100%イタリア産の丁寧に手摘みされたトマトは、水分量に応じて温度調整を行って乾燥させ、ドライトマトやセミドライトマトに加工しています。そして、伝統に従って香り豊かなハーブで味付け。ぜひ、イタリアではよく食される野菜オイル漬けに注目してみてください。
【イタリア食材4】「Bontà e Salute(ボンタ・エ・サルーテ)」のチョコレート

健康的なライフスタイルの維持を満たす、美味しい製品を求める消費者のニーズを満たすことができる機能的なチョコレートを作りたいという願いから生まれた、ペルージャ発のチョコレートブランド「Bontà e Salute(ボンタ・エ・サルーテ)。チョコレートとウェルネスを組み合わせ、本物の職人によるチョコレートの味を楽しみたい人のために作られた高品質なチョコレートです。

例えば、シュガーフリーチョコレートや機能性チョコレート、ビタミンやミネラルが豊富なチョコレートなど、世界的にトレンドとなっているヘルシーなチョコレートは、健康に気を付けたい方にぴったりです。
【イタリア食材5】「Frantoio Ulivi di Liguria(フラントイオ・ウリヴィ・ディ・リグーリア)」のオリーブオイル

何世紀にもわたるオリーブ栽培の経験を持つ魅力的な村 ピエトラブルーナで1930年に設立された「Frantoio Ulivi di Liguria(フラントイオ・ウリヴィ・ディ・リグーリア)」。4世代にわたって得られた経験により、細心の注意を払い、最新の機械と最先端の技術を使用して、素晴らしいオリーブオイルを生産しています。圧搾による圧力を受けず、自然な滴下によって集められたオイルは、口当たりが非常に良く、苦味のないきめ細やかな味わいです。

例えば、エクストラバージンオリーブオイル「03」は、特に日当たりの良い地域の海抜約250メートルにある何世紀にもわたるオリーブ畑からオリーブを採取。酸性度が非常に低く、ポリフェノールの存在感が高いため、特別なオイルとなっています。
「October 4」は、果実の生き生きとした香りを引き立てるため、早めに収穫されたオリーブを使ったエキストラバージンオリーブオイルです。まだ熟成のピークに達していないオリーブは、特徴的な緑色をしています。パッケージも洗練されており、ギフトとしても最適です。
【イタリア食材6】「CARANDINI(カランディーニ)」のバルサミコ酢

1641年に誕生したバルサミコ酢ブランド「CARANDINI(カランディーニ)」。 健康に良い特性と、ほろ苦くバランスのとれた特徴的な風味は長年受け継がれ、確立された職人の伝統の成果です。今も昔も、世界中で高く評価される優れたバルサミコ酢を生産することに情熱を注いでいます。
例えば、バルサミコ酢「エミリオシルバー」は、並外れた密度と甘酸っぱさの最適なバランスを持ち、かなり用途が広い逸品。「ジュゼッペ」は、オーク材、トネリコ材、チェリー材で作られた木樽で3年間熟成させることで可能になった、高密度でバランスの取れた風味と変化に富んだ強烈なノートがあります。サラダやメインディッシュ、チーズ、デザートなど、様々な料理との相性が抜群です。
【イタリア食材7】「ELDA CANTINE(エルダ・カンティーネ)」のワイン

ダウニ山脈に囲まれた1000年の歴史を持つ都市トロイアで生まれたワインブランド「ELDA CANTINE(エルダ・カンティーネ)」。テロワールの独特な特徴から何世紀にもわたってネロ・ディ・トロイアが栽培されてきました。古代の原産のブドウの木は、エルダ・カンティーネのワインの礎石です。

例えば、「イル・プリモ」は、メゾンが初めて生み出したネロ・ディ・トロイアを象徴するワインです。人気を集めているのが「ポップ」で、力強く、独創的で若々しいイメージを持つ赤ワインです。また、コルフォンドボトルで発酵させたスパークリングワイン「アンセストラル・トロイヤ」もおすすめ。
【イタリア食材8】「CANTINA ORSOGNA(カンティーナ オルソーニャ)」のオーガニックワイン

1964年に35のワイナリーによって地域に根差した協同組合として、アブルッツォ州でカンティーナ・オルソーニャが設立された「CANTINA ORSOGNA(カンティーナ オルソーニャ)」。今では約500の生産者を有するイタリア最大規模のオーガニック・バイオダイナミック農法を実施している協同組合に成長し、ドイツのオーガニック認証機関「デメテール」から認証されたオーガニックワインを造っています。2012年、イタリア最大規模のワイントレードショー「Vinitaly」 で「ベスト ワイナリー イン イタリー」に選ばれた実用派です。

高品質への努力の結晶と呼ぶべき、ビオディナミワインシリーズが「ルナリア」です。 「ルナリア」のワインは古くから伝わる方法で栓をしています。近隣コミュニティーとの交流の一環として、ワイナリーの近くにある農園で、身体・精神障害を持った子供たちのグループ「The Sun」が、このワインの栓を紐で結ぶ作業を手伝っています。
【イタリア食材9】「Fava Bibite(ファバ ビビテ)」のドリンク

50年以上にわたって清涼飲料セクターで名を馳せてきた「Fava Bibite(ファバ ビビテ)」。 非常に高品質な製品のおかげで、この分野でイタリアの主要な企業に成長した家族経営の会社です。 すべてのファバ ビビテ製品には、甘味料、防腐剤、染料が含まれていません。 イタリアのソフトドリンクは海外ではあまり有名ではありませんが、イタリアでは大きな歴史を持っていて、ファバ ビビテはその中の一つです。

例えば、イタリアのシチリア島は「レモンの国」と定義され、海と火山性の性質により、柑橘系の果物は世界の他の地域では見つけるのが難しい比類のない芳香の香りを与えています。「シチリアレモンのレモネード」は、ビタミンCと抗酸化物質を豊富に含むシチリア産のオーガニックレモンを巧みにブレンド。熟すタイミングで手摘みで収穫されたものを使用しており、レモン特有の自然で刺激的な香りを保つためにコールドプレスして製造されています。
地中海沿岸の有機ピンクグレープフルーツで作られた「ピンクグレープフルーツジュース」は、わずかに苦い後味と典型的な柑橘系の香りを持っています。冷やして楽んだり、カクテルにしても美味しいジュースです。
【イタリア食材10】「MARCAFE'(マールカフェ)」のコーヒー

「FOODEX JAPAN 2024」の特設ブースには、1993年にコーヒーの知覚・感覚的な価値を計る科学的方法を確立し、広めていくことを目的にイタリアで設立された非営利協会「一般社団法人国際カフェテイスティング協会」が出展しており、そこで試飲した「MARCAFE'(マールカフェ)」のエスプレッソが香り高く、美味しかったです。

マールカフェは、1942年にテーラモ県でシルベストロ・マルコッツィ氏によって設立されたアブルッツォ州の会社で、創業者一族によって経営されています。最高品質のコーヒー豆と新しい機械の新たな選択により、製品の品質を向上させ、2007年に国際市場に参入することができました。また、カスタマイズされたブレンドや特別な焙煎のニーズに応じて、プライベートブランド市場にも参入しています。
おすすめは「ペルラ・ネーラ・スペシャル」。香ばしい芳香、まろやかな味わい、そして調和のとれた風味を誇る贅沢なブレンドです。ミディアムローストは、インドとブラジルのアラビカ種を絶妙に引き立て、淹れるたびに素晴らしい味わいが広がります。コロンビアとブラジルの最高級アラビカ種、丁寧な焙煎工程、イタリアのコーヒー文化の融合により、エレガントな味わいの柔らかさが魅力的に表現されています。
次に、「ITALIANITY」とITALIANITYを運営するSivanS株式会社が協力した「FOODEX JAPAN 2024」のアフターパーティの模様をお届けします!
「AFTERSHOW The Event of Made in Italy, After Foodex Japan」の模様




去る3月6日、駐日イタリア大使ジャンルイジ・ベネデッティ閣下、並びに「I LOVE ITALIAN FOOD」主催の「FOODEX JAPAN 2024」のアフターイベント「AFTERSHOW The Event of Made in Italy, After Foodex Japan」が、駐日イタリア大使館にて開催されました。会場には、Foodex出展者や商社、インポーター、ディストリビューター、シェフ、インフルエンサーなど総勢約150名が集まりました。

会場では、駐日イタリア大使ジャンルイジ・ベネデッティ閣下がご挨拶され「今年のFOODEX JAPANへのイタリアの出展者数は200社以上を超え、過去最高を記録しました。この数字は、この市場に対するイタリア企業の並々ならぬ関心と、日本におけるキャリアの戦略的位置づけを証明するものです。
I LOVE ITALIAN FOOD協会は、長年にわたり本物のイタリアの食文化を推奨するパートナーとともに、イタリア料理とワインの普及に努めてきました。この場をお借りして、まず生産者にご挨拶と感謝の意を表したいと思います。それは、我が国の製品が、特に品質に敏感な国である日本を始め世界中で知られて愛されているのは、何よりも皆様のおかげであるからです。
イタリア行政機関の外交成長の一環としてのたゆまない努力とともに、今宵のような取り組みは、現在の我が国の好調な対日貿易収支に大きく寄与しています。今年もまた、日本への農産物輸出は10億ユーロを超え、イタリアは日本の主要貿易相手国の地位を確立しました。日本におけるイタリアの存在感がますます高まることを願って私の挨拶とさせていただきます」と語りました。
以上、「FOODEX JAPAN 2024」についてご紹介しました。気になるイタリアンフードや飲料があったら、ぜひチェックしてみてくださいね!