シネマアンビエンテ フェスティバルが6/5~6/11の間、トリノの映画博物館とシネママッシモにて開催中です!
これは、1998年にトリノで設立された環境映画フェスティバルです。
優れた環境映画やドキュメンタリーを国際的に紹介し、環境映画・文化の振興に貢献することを目的としています。環境問題をテーマにしたイタリアを代表する映画祭として、いまとても注目されています。26回目となる2023年は、5大陸38カ国から集まった、82本の映画が上映されます。

環境問題についての映画フェスということだけあり、映画祭の会場で使われる素材にプラスチックは使用せず、リサイクル素材や認証された素材のみが使用されます。
第26回シネマアンビエンテ フェスティバルでは、ロシアの映画監督ヴィクトール・コサコフスキーが「Gunda」で大賞のStella della Mole 2023賞を受賞しました。
Gundaは、字幕も説明も音楽も一切ないドキュメンタリー作品です。動物にとって痛みとは?と考えさせられる作品となっています。
このフェスティバルでは、映画の上映だけでなく、監督の講演や、トリノの水問題についての報告会、映画作成のワークショップなども行われます。わたしが楽しみにしているのは、VR作品の展示です。

この映画祭の特徴の一つして、小中高校生向けの短編映画コンクールが開催されることです。イタリア中の学校から応募があります。
コンクールのの受賞作品は、この映画祭にアーカイブ保存されます。また、受賞作を作った学校には、映画祭とのコラボレーションによるプロジェクトが計画されています。コンクールは、環境問題に関心を持つ子を育てる、未来へ向けての活動の一環になっているのです。
コンクール受賞作品は、映画館だけでなくストリーミング配信でも見ることができます。
未来のために、いま何ができるのか?映画を見ながら環境問題について考える、面白い機会になっています。
第26回 環境映画フェスティバル (Festival Cinema Ambiente)
2023/6/5~6/11 トリノにある国立映画博物館(Via Montebello, 20, 10124 Torino TO)にて開催中