12月11日は「国際山岳デー」です。2003年に国連によって制定されました。日本の「山の日」は8月ですが、国際山岳デーは12月なのです。
国際山岳デーとは?
国際山岳デーの目的は、山岳地域における持続可能な開発の意識を高めることです。山は地球全体の貯水庫であり、世界人口の50%が山から供給される水に依存しています。しかし、現在の森林破壊や土地開発は、大切な山に大きなダメージを与えています。 世界で山岳地域の重要性と持続可能な発展を意識しなくてはなりません。
イタリアと山

イタリアは国土の47%が山岳地帯。長靴型の国土の太もも側をぐるっとアルプスに囲まれ、中心を1220㎞続くアペニン山脈に貫かれています。平地は国土の1/4以下と、山とは切り離せない国なのです。
他の国々と同様に、イタリアでも、厳しい生活環境と仕事やサービスの不足を理由に、山を離れて町に住む人が増えています。この流れを変えるには、山岳地帯の厳しい生活環境を緩和するための投資や政策が必要だと言われています。
イタリア人登山家
イタリア人登山家といえば、なんといってもWALTER BONATTI(ヴァルテル・ボナッティ)です。ベルガモ出身。1954年に最年少でK2登頂に参加。そのK2登頂隊では残念なスキャンダルもありました。
しかし彼はそれを乗り越え、登山家としてだけでなく、探検家、作家、フォトジャーナリストとしても活躍。「アルプスの王者」と呼ばれるに至りました。何冊かの本に加え、雑誌にルポルタージュも書いています。
彼は世界のもっとも困難な場所に到達し、そのときも資料映像も残されています。「60-70年代って、こんな普通の服で、こんな大変そうな場所に行ったのか……」と、驚きます。

なかなか普段考えることのない山岳地帯。私は過酷な登山は苦手ですが、登山して美味しいものを食べに行きたいなと思っています。
地元のものを食べることは経済活動につながりますしね!