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ナポリの名シャツ「ボレッリ」監修! オンラインで手軽にオーダーメイドできる三越伊勢丹のシャツが凄い

「ITALIANITY」編集部

2019.12.26

「ハ~イ!」と気軽に声をかけるようにオーダーができる

三越伊勢丹がオンラインに力を入れています。そのひとつが「Hi TAILOR」というシャツのカスタムオーダーがオンライン上で手軽に行えるサービスです。実店舗の営業時間を気にすることなく、自分の時間で自分の体型や好みに合ったシャツを手に入れることが可能です。

HI TAYLORのシャツ

生地やデザインの組み合わせで約25万通りのバリエーションがありますが、ゆっくり人の目を気にせずオーダーできるのがオンラインのいいところ。ですが、採寸をせずに自身の体型にあったものが作れるのだろうか?と心配するのも無理はありません。
しかし、採寸もとても簡単。TOZI社の「ワンメジャー」というソリューションを使うことで、スマホで正面と側面の写真2枚に、自身の身長と体重を打ち込めば終了し、最適なサイズを提案してくれます。さらに三越伊勢丹がこれまで培ってきた20万件以上の過去のオーダーデータを仮説検証のチェックに活用したので安心度も高いでしょう。

ナポリのカミチェリア、ファビオ・ボレッリさん

白眉はこのオーダーシャツの監修に、ナポリの名カミチェリア(シャツ屋)の当主であるファビオ・ボレッリが関わっている点。とくに衿が注目で、快適なフィットと美しいロール感を実現しています。

製造は、三越伊勢丹がこれまでオーダーシャツを依頼してきたフレックス社の長野本社工場で行われるのも安心。高い技術によって三越伊勢丹の求めるクォリティを達成しています。

「ハ~イ!」と気軽に声をかけるように、オーダーメイドが楽しめるこちら。価格も8,900円が中心で、もの凄く安いわけではないけれど、この品質と、体型・好みのデザインを選べるカスタムオーダーということを考慮すれば適正といえるでしょう。

HI!TAYLORのシャツ

「オーダーの流れ」

まずはこちらにアクセス!
①デザインを決める
スマホで手軽に組み合わせや生地の表面感がチェックできます。
②サイズを測る

正面と側面の2枚を撮ります。撮り方を動画でレクチャー。
③相談してみる
迷ったらスタイリストレビューで相談ができます。
④最短3週間でお届け
オーダー後、最短で3週間ほどで手元に。

正月休み、空いた時間にオーダーしてみてはいかがでしょうか?

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大阪・関西万博 イタリアパビリオンは現代アートも圧巻!

Keiko Shimada

2025.05.13

大阪・関西万博の会場で、ひときわ長い行列ができているイタリアパビリン。大型パビリオンは映像展示が多いなか、美術館・博物館級のアートを惜しげもなく公開する美術大国イタリアの展示から、今回は現代アートをご紹介します。


「芸術は生命を再生する」を体現

円形に配置された 30 個の白いセラミックのハートで構成された「Apparato Circolatorio 循環器系」。生命の継続的で無限のリズムを象徴するインスタレーションによって、Jago(ヤゴ)は心臓の鼓動を芸術作品に変えています。ループするビデオインスタレーションが没入型体験を増幅し、脈打つ動きを刺激的な視覚認識に変換。芸術と科学の融合を通じて、身体、時間、記憶のつながりを探求し、イタリアの芸術的伝統と生命の本質との深い対話を生み出しています。

白いセラミックの心臓が30個並んだヤゴの「循環器系」

ニューヨークに彫刻「Look down」が設置され、「David」がアメリゴ・ヴェスプッチ号の世界一周のシンボルになったヤゴ。現在、イタリアパビリオンで展示されている「循環器系」は、世界を巡る旅を続けながら大阪・関西万博に到着しました。芸術、科学、技術が対話する作品は、「芸術は生命を再生する」というテーマで表現された、イタリアパビリオンのライトモチーフそのものと言えるでしょう。


空気と連動するインタラクティブな作品

「ファルネーゼ・アトラス」の近くに展示されている「pneumOS 空気の知識はオープンソース」は、自らを“サイバーエコロジスト”と称するオリアナ・ペルシコによるもの。科学、芸術、健康、環境データ、音楽、食べ物を組み合わせ、デジタルと感覚のユニークな対話を生み出すアーティストです。彼女は、環境の安定と個人の幸福との関係について考えるよう人々に促し、デジタルと自然界との関わりについて新たな視点を切り拓きます。

「pneumOS」は、ラヴェンナ市の空気の質に関するデータによって動かされるインタラクティブな作品です。空気がきれいなとき、呼吸バッグのリズムは落ち着いて深く、音響膜の音も調和的で穏やか。汚染が進むと、バッグのリズムが速くなり、音は鋭くせわしなくなり、大気環境の悪化が進めば「死ぬ」こともあると言います。鼓動のように常に動いている“生きた作品”は、気候変動や地球環境への力強いメッセージとなって、鑑賞する人の心に投げかけられます。

環境データを取り込み、電気インパルスに変換する“生きた作品”

屋上庭園に咲く廃棄素材のバラ

イタリアパビリオンの屋上テラスは、活きいきとした緑や噴水、彫刻に彩られたイタリアンガーデン。その庭園に咲くバラが、廃棄された素材の革新的な使用と環境問題に対する深い感受性で際立つフランチェスカ・レオーネの「A rose,is a rose,is a rose」。酸化され傷ついた金属板を使用したバラの花は、時間、芸術、環境の間の現代的な対話のメタファーとなり、高齢化が進む社会を表現する一面も。廃棄物から生まれたバラの花に希望のメッセージを託し、忘れ去られた素材の変容を通じて、私たちの時代を再解釈するよう訴えています。

屋上庭園を散策していると現れる廃棄素材のバラ

ギリシャ・ローマ神話と日本の伝説を結ぶ彫刻

イタリアパビリオン右側の屋外にあるのは、ジュリオ・チンティの「カノポ」。夏の大三角の星座にインスピレーションを得たこの作品は、オルフェウスとエウリュディケの神話、日本の織姫と彦星の伝説を結びつけています。まるで未完成のような樹脂の彫刻は、不完全であるが故に強さと美しさを感じさせ、独特の魅力を放ちます。

屋外空間に至るまで作品を散りばめたイタリアパビリオン。“芸術大国”の誇りと人々を楽しませる精神が、万博という大きな舞台で花開いています。

星座からインスピレーションを得た不完全で美しい彫刻

カラヴァッジョの「キリストの埋葬」、「ファルネーゼのアトラス」、レオナルド・ダ・ヴィンチの「アトランティックコード」など、古代からルネサンスの傑作が話題のイタリアパビリオンは、世界のいまを映しだす現代アートも充実。時代を超えてアートが一堂に会する特別な空間で、ぜひイタリアの魅力を体感してください。


大阪・関西万博公式サイト イタリアパビリオン https://www.expo2025.or.jp/official-participant/italy/

イタリアパビリオン公式サイト https://www.italyexpo2025osaka.it/ja/itariaguan