ART & DESIGN

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美人ライターが教える②「絶対に外さないミラノおすすめスポット~食・アート・ファッションの旅」

ミラノ旅の鉄板コースをご紹介します

絶対はずさないイタリアの旅、フィレンツェ編が好評でした。ありがとうございます。今回はミラノ編をお送りします!
ミラノは昔、壁に囲まれた城塞都市でした。ミラノドゥオモ(大聖堂)を中心として円状に周囲を囲む壁があり、その壁は大きく分けてローマ時代、中世、スペイン統治時代の3つの時代に建設されました。今では大きな門だけが名残として残っています。
そんな背景から各観光名所もぎゅっとミラノドゥオモの周りに集まっており、とても観光しやすい街だと言えるでしょう!
私もそれになぞらえて今回はミラノドゥオモを拠点としてお気に入りのスポットを紹介してまいりますね。

それでは一日観光ツアーのスタートです!

ミラノドゥオモ

ミラノドゥオモは、ミラノを当時治めていたヴィスコンティ家当主 ジャン・ガレアッツォの「サン・ピエトロ大聖堂に匹敵する大聖堂を建てたい」という思いから1386年に着工。しかしやっと完成したのは、なんと500年後の1887年でした。

まずは皆さんご存知、ミラノのランドマークとも言えるこちらのドゥオモ。135本もある尖塔が、空に向かって突き出している様子に圧倒されます。屋上に上がることもでき、そこから見渡す市内の風景は絶景! 尖塔の精工さや細かいこだわりも間近に見ることができますよ。
聖堂の中を見学したい場合、女性はひざ下より長い丈のボトムスを履くか、パレオやストールなどの腰に巻くことができるものを持参することをおすすめします。うっかりミニスカートなどで行ってしまうと、ビニールのレインコートのようなものを手渡され、洋服の上から着用するよう求められるので気をつけてくださいね! ※これを着ながらの見学は、暑い日にはなかなかに辛いです。
これは、イタリアに限らず、人々が祈りをささげにくるような、神聖な場所である宗教施設を露出度の高い服で訪れるのはどこの国でも相応しくないこととされています。
ミラノドゥオモは、ミラノを当時治めていたヴィスコンティ家当主 ジャン・ガレアッツォの「サン・ピエトロ大聖堂に匹敵する大聖堂を建てたい」という思いから1386年に着工。しかしやっと完成したのは、なんと500年後の1887年でした。

5枚あるブロンズ製の扉の彫刻の細かさには目を見張るものがあります。中央にある、最も大きい扉はルドヴィーコ ・ ポリアーギ(Lodovico Pogliaghi)の作で『聖母マリアの生涯』と題されています

5枚あるブロンズ製の扉の彫刻の細かさには目を見張るものがあります。中央にある、最も大きい扉はルドヴィーコ ・ ポリアーギ(Lodovico Pogliaghi)の作で『聖母マリアの生涯』と題されています。

そびえたつ円柱や、荘厳なステンドグラスも必見

そびえたつ円柱や、荘厳なステンドグラスも必見です!! さて、聖堂を見学し終わったら なんだかスイーツが欲しくなりました……。

Duomo di Milano(ミラノのドゥオモ)
住所:Piazza del Duomo,20122
営業時間:8~19時(屋上は9~19時)
料金:聖堂3€(地下聖堂、博物館と共通)、屋上9€(エレベーター13€)
・チケットは事前に購入しておくと入場もスムースですよ♪
https://www.duomomilano.it/en/buy-tickets/

ジョバンニ・ガッリ

1911年創業の歴史あるお店。ミラノドゥオモからは歩いて2~3分ほどです。

1911年創業の歴史あるマロングラッセの店「ジョバンニガッリ」

ここのマロングラッセは本当に絶品!大きくて1粒1粒がとても立派です。そして甘すぎないので、日本人好みの味なのが嬉しい。お土産を購入するにも最適ですが、一度味わっていただきたいのはここでしか食べられない、マロングラッセが乗ったジェラート。

ジョバンニガッリではマロングラッセを作る過程でくずれてしまった大きな栗のかけらたっぷりジェラートにトッピングしてもらえます

マロングラッセを作る過程でくずれてしまった大きな栗のかけらたっぷりジェラートにトッピングしてもらえます。ジェラートはCrema(クリーム)かMilkから選べますよ。

マロングラッセをお土産で購入する場合は10個以上まとめて買うのがオススメ。10個以上から木箱に詰めてもらえます

マロングラッセをお土産で購入する場合は10個以上まとめて買うのがオススメ。10個以上から木箱に詰めてもらえます。それ以下ですと、紙袋にいれて包装になるのでスーツケースにいれて持って帰るにはつぶしてしまわないように注意が必要かもしれません。

ジョヴァンニ・ガッリ(Giovanni Galli)
住所:Via Victor Hugo 2,
電話番号:+39 0286464833
定休日:なし
営業時間:月〜土 8:30-20:00 日曜日 9:00-13:00
http://www.giovannigalli.com/

美味しいジェラートで一息ついたら、次のスポットへ向かいましょう♪

ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリア

ドゥオモのすぐ横にあるのがヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリア。プラダやルイ・ヴィトンなどのラグジュアリーブティックが軒を並べるこちらのアーケードは1865年~1877年に建設され、その美しさで世界各国の観光客を魅了しています

ドゥオモのすぐ横にあるのがヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリア。プラダやルイ・ヴィトンなどのラグジュアリーブティックが軒を並べるこちらのアーケードは1865年~1877年に建設され、その美しさで世界各国の観光客を魅了しています。

ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリア。幸運を願う時は牡牛の絵に踵を置いて右回りに3回まわるというルール

ガレリアの床面は一面タイル貼りになっており、その中には有名な幸運をもたらしてくれるという牡牛の絵が。このタイルに幸運を願う時は牡牛の絵に踵を置いて右回りに3回まわるというルールがあります。みんなが踵を置く部分は窪んでいましたよ!

ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリア(Galleria Vittorio Emanuele ll)
住所:Galleria Vittorio Emanuele ll

スカラ座

アーケードを通り抜けると、ミラノ・スカラ座へとつながっています。言わずとも知れた、オペラ鑑賞の名所ですね。

スカラ座に代表されるようにイタリア建築は外装がわりと質素な色づかいですが、中に入ると豪華絢爛

スカラ座に代表されるようにイタリア建築は外装がわりと質素な色づかいですが、中に入ると豪華絢爛!というパターンが多い気がします。

オペラの本場で鑑賞するなんて、なかなか経験できない素敵な経験ですよね

スカラ座(Teatro alla Scala)
住所:Via Filodrammatici,2,20121
こちらから今年の演目と開催日一覧が確認できます!

オペラの本場で鑑賞するなんて、なかなか経験できない素敵な経験ですよね。
さて、まだまだ観光は続きます。
アート大国、イタリア。そして、今年は巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの没後500年の年であり、更にアート熱が高まっています。街中ではいたるところに「Leonardo500」の垂れ幕がさがっているのが見られます。ミラノは美術館も歴史的な建物もたくさんあり、迷いますが、絶対にここで見るべきと筆者が思うスポット2つを今回はご紹介します。

スフェルツェスコ城(ロンダニーニのピエタ)

14世紀にヴィスコンティ家の要塞として建築され、15世紀には居城になったスフェルツェスコ城。要塞として建てられただけあってとてもいかめしい風情ですが、その館内には古代美術、武器博物館など、数々の美術館や博物館が設けられています。

14世紀にヴィスコンティ家の要塞として建築され、15世紀には居城になったスフェルツェスコ城

そんな貴重な展示が目白押しのスフェルツェスコ城ですが、今年は絶対に見逃せない展示があります。それはアッセの間。ずっと修復が続けられているこの作品が2019年5月2日~2020年1月12日の期間、特別に公開されています。

ルドヴィーコ・イル・モーロの注文により、1498年にレオナルド・ダ・ヴィンチによりこの一室は、巨大な樹木で覆うように描かれた部屋自体が森の中にいるかのような芸術がアッセの間にあります

アッセの間とは?
ルドヴィーコ・イル・モーロの注文により、1498年にレオナルド・ダ・ヴィンチによりこの一室は、巨大な樹木で覆うように描かれた部屋自体が森の中にいるかのような芸術。天井には葉と枝と幹の部分、壁は巨大な岩を抱える根を描くという構図。壁の部分は、色から「モノクロ (Monocromo)」と呼ばれています。劣化が進んでいるため、修復が続けられていますが、2015年のミラノ万博の際、期間限定でオープンしましたが、それ以降の特別開館が決定しました。また2015年は一部公開でしたが、今回は全体の公開です。※イタリア政府観光局(ENIT)公式サイトより一部抜粋
合わせてぜひご覧いただきたいのは2015年にオープンしたミケランジェロの傑作、ロンダニーニのピエタが収蔵されている美術館です。

、ミケランジェロが息を引き取る3日前まで彫り続けていた最期の作品「ロンダニーニのピエタ」が

ルネサンスの巨匠ミケランジェロはピエタの制作をライフワークとし、その生涯で4つのピエタを手がけました。ここ、「スフォルツェスコ城」には、ミケランジェロが息を引き取る3日前まで彫り続けていた最期の作品「ロンダニーニのピエタ」が眠っています。

ピエタとは十字架に掛けられて亡くなったキリストとその亡骸を抱きかかえて深い嘆きに沈む聖母マリアを描いた作品

ピエタとは十字架に掛けられて亡くなったキリストとその亡骸を抱きかかえて深い嘆きに沈む聖母マリアを描いた作品のこと
ガラスのケースに入っているわけでもなく、ロープに囲われてそのまま展示されているので、作品を本当に間近でみることができるため、圧倒されますね。

スフェルツェスコ城(Castello Sforzesco)
住所:Piazza Castello
営業時間:7~19時(城)、9~17時30分(博物館)
入場料:無料(城)、5€~(博物館)

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院(最後の晩餐)

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院はダヴィンチの名作、「最後の晩餐」

特徴的な外観のサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院はダヴィンチの名作、「最後の晩餐」が収められています。

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院はダヴィンチの名作、「最後の晩餐」

事前に観覧を予約するのは必須。15分間という限られた時間の中ですが、貴重な絵画を直接目にすることができます。キャンバスなどではなく、もともとは修道院の食堂であった壁の一角に描かれています。
「最後の晩餐」は様々な画家がこれまでも描いてきましたが、ダヴィンチの作品はそれまでの宗教画とは違い、遠近法や、光学を取り入れ、自分も最後の晩餐の食卓に招かれているように感じること、また絵の中央にあるキリストに注目しながら歩いて近づいていくと段々と表情が変わって見える、など数々の逸話があるとても不思議な絵です。9m離れた場所からみるのがベストポジションだと言われています。

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院はダヴィンチの名作、「最後の晩餐」

世界中から常に観覧希望者が殺到しているのでツアー会社を通さず自力でHPから予約する場合はかなり早めの予約が必要になります。ダヴィンチの没後500年である今年はさらに注目度が高まっています。

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院(Chiesa di Santa Maria delle Grazie)
住所:Piazza di Santa Maria delle Grazie, 20123
公式予約サイトはこちら♪(一番安く予約ができます)

ルビナッチ

観光の次はやはりショッピング。モンテナポレオーネ通りといえば、各有名ブランドのブティックがずらりと並ぶ随一の高級ショッピングアーケードですよね。私がご紹介したいのは、名店ばかり並ぶ中でも一際イタリアらしいアイテムが購入できるRubinacci(ルビナッチ)。

モンテナポレオーネ通りから一本入ったジェズ通りにあるルビナッチ

1930年代にナポリで発祥した著名なサルトリアですが、モンテナポレオーネ通りから一本入ったジェズ通りにあるこちらのお店はフラッグシップショップと呼べるでしょう。

ヴィラルチアという古城の柄や、日本の文化からインスパイアされた「武士道」という柄が特に有名

最高級に分類される質の良いスーツや、紳士小物を扱っているのはもちろんですが、イタリアらしい素敵な柄のスカーフは女性に贈っても喜ばれる事間違いなし。
広げて置いているととても派手にみえるのですが、実際に巻いてみると全然悪目立ちせず、顔周りが華やかで上品になり、その違いにビックリするはずです。 ヴィラルチアという古城の柄や、日本の文化からインスパイアされた「武士道」という柄が特に有名です。

ヴィラルチアという古城の柄や、日本の文化からインスパイアされた「武士道」という柄が特に有名

こちらは私が特に気に入ったデザイン2つ。イタリアらしい色使いが素敵ですよね! お店を訪れたら、お会計をしてもらっている間にサインブックに一言書くと訪問の記念と旅の思い出になって楽しいですよ。
さて、一日中歩き回ったら、お腹がペコペコ。夕食はイタリアらしいお店に行きたいな。

ルビナッチ(RUBINACCI)
住所:Via del Gesù,1,20121
Tel.∔39 02 7600 1564
https://www.marianorubinacci.net

クアトロ モッリ

スカラ座の近くにあるこちらのレストランはイタリアに長く駐在していた友人から教えてもらった一軒。

森の中の一軒家のような雰囲気で、ご覧のようにとても素敵な外観のクアトロモッリ

森の中の一軒家のような雰囲気で、ご覧のようにとても素敵な外観。観光客向けのお店ではないので、予約はカード会社などを通じてネットでするか、ホテルのコンシェルジュにお願いするのが良いと思います。

内装もクラシカルで外観からの期待を裏切らない素敵な雰囲気

内装もクラシカルで外観からの期待を裏切らない素敵な雰囲気です。まずはアンティパストの盛り合わせを頼むのがおすすめ。

スペシャリテはカレー風味のソース。お肉料理でも、パスタでも黄色いソースのかかったものが結構あります

ここのお店はピザもパスタも美味しいですが、実はお店のスペシャリテはカレー風味のソース。お肉料理でも、パスタでも黄色いソースのかかったものが結構あります。絶妙なカレー風味でどんどん食べられてしまう不思議な美味しさです。スフェルツェスコ城からもほど近いので見学の前後に食事をするのも良いかもしれません。

クアトロ モッリ(Quattro Mori)
住所:Largo M Cairoli 1 | Largo Maria Callas, 1, 20123
Tel.+39 02 878483
http://www.ristorantequattromori.it/home-en.html

マティーニバー ドルチェ&ガッバーナ

食事の後にもう一杯飲みたい……そんなときはぜひこちらを訪れてみて!
服飾と飲料と業界は違いますが、ドルチェ&ガッバーナ、マティーニともにイタリアを代表するブランドですね。そんなブランドどうし手を組んでイタリアの良さを実感してもらえる場所を作り、発信していきたい。そんな思いで作られたのがこのお店。シックな内装の店内と外のテラス席は一歩足を踏み入れた瞬間から気分が上がる事間違いなしです。

D&Gらしいモードなユニフォームを着用したスタッフは皆、しっかりとした接客ながらもフレンドリーで非常に好感が持てました。筆者のミラノを訪れたらぜひ再訪したいお店リストに入っています!

マティーニバー ドルチェ&ガッバーナ(Martini Bar Dolce&Gabbana
住所:Corso Venezia 15, 20121
https://www.dolcegabbana.com/martini/

ほかにもたくさん見所のあるミラノですが、ここでご紹介させていただいたスポットは絶対にはずしません。こちらは今回ご紹介した場所が盛り込まれた私の自作マップ。ご参考にされてみてください♪
Ci vediamo!

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