アモーレの国と言われるイタリアですが。実は、この国で離婚するのが大変だということはご存知ですか?
日本だと離婚届を出すまでは簡単で、その後改姓の手続きで時間がかかりますね。イタリアは夫婦別姓なので、離婚後の改姓の手続きといった不便はありません。しかし、離婚が成立するまでにかなり時間がかかります。
イタリアの離婚手続き
イタリアの離婚には時間とお金がかかります。
イタリアでは、未成年、成年後見の必要な子どもがいない、共有財産がない、この二つをクリアしていれば弁護士なしで離婚することができます。この場合は、役所で手続きすれば終了です。書類の費用だけで離婚できます。しかし、これはレアケース。
上記のように子どもがいたり、アパートを共同購入しているなどの場合には、弁護士なしで離婚することはできません。まずここで弁護士の費用が発生します。
さて、子どもがいたり、共有財産がある場合。合意・協議離婚どちらでも夫婦がそれぞれが弁護士を立てます。そして、最初に別居の申請をします。その申請の際に必要なのが、夫婦が別々に暮らしていること。同じ住所だと申請できません。なので、夫婦のどちらかがまず引越しをし、新しい住所に移る必要があります。ここでまた費用が発生。
別々の住所を準備してから、やっと別居の申請ができます。そして、その申請が通ってから、最短で別居の6ヶ月後に離婚が成立します。これは合意の離婚の場合で、協議離婚だと別居期間は12ヶ月必要です。
と、簡単な説明でしたが、絶対に最短の6ヶ月では終わらないのがイタリアの離婚です。
別居を申請して、それが受理されるまでにXX日。8月は夏休みだからストップ。こんな風にダラダラと時間がかかるのです。そこに共同財産や親権の話し合いもあれば、まぁ大変です。
別居期間中に愛が戻ったなんて話もあるので、別居期間にも意味があるのかもしれませんが。国が変わると、離婚もいろいろ違うなぁと思わされました。