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読書の秋、イタリアで開催されるブックフェアの楽しみ!

読書の秋。
トリノでは毎年Salone internazionale del libroという、国際ブックフェアが開催されます。Salone(サローネ)とはもともと大広間・サロンの意味で、これが転じて展示会などの意味に使われます。Covid-19の影響で昨年は開催されませんでしたが、通常ですと5日間で10万人以上の来場者があるとても人気のあるイベントです。

ブックフェアとは?

トリノのブックフェアでは1,000以上ものイタリア中の出版社・書籍に関連するレーベルがブースを出し、販売権・出版権の売買が行われます。そして、会場では書籍・関連グッズの販売も行われます。

来場者には出版社・販売店の書籍関係のプロも多いのですが。それ以上に多いのがお金を払って入場し、さらに会場で本をたくさん買うという、本が好きな一般の人たちです。日本同様にイタリアでも「今は本は売れない」と言われていますが、ブックフェアに行くと読書好きがこんなにいるのか驚かされます。

会場には大手出版社の大掛かりなものから、独立系出版レーベルの机一つに1人で座っているような小さなものまで様々なブースがあります。また講演会・サイン会・カンファレンスも行われます。

2021年、話題となったのはブッカー賞受賞のマーガレット・アトウッドの来場です。作家だけでなく、漫画家もたくさん来場します。ローマの大人気漫画家のゼロカルカーレはブックフェアの常連で、彼が来るとサインを求める来場者の行列がすごいのです。

本を読む若い人を増やそうという試み

ブックフェアでは若い読者に向けての多様なプログラムも用意されています。

学校用のプログラム

平日の会場で目についたのが子どもたちです。下は小学生から上は高校生まで。クラスの引率に連れられた子どものグループがワークショップに参加し記念品をもらっていました。サローネ側が参加者の学年に合わせたプログラムを準備しているので、事前に申込みすれば、あとは会場で本を使ったワークショップなどのプログラムに参加できます。

書籍購入用のクーポンの配布

14〜24歳のピエモンテ在住者に10€分の書籍購入用クーポンが配布されました。簡単なネット登録で10€分のクーポンがもらえるとので、多くの若者がチケットを手にして漫画を購入していました。

日本でもこんなブックフェアがあったら!と思うのは私だけでしょうか?日本語の本をたくさん買いに行きたいなぁ。

読書の秋、ブックフェアの楽しみ!

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