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夕方の至福のひととき、アペリティーボのお誘い

テラス席が気持ちいい季節がやってきました。

春から夏にかけて、友だちで集まるときに増えるのが、アペリティーボ(アペリチェーナ)のお誘いです。

Aperitivoアペリティーボとは「食前酒」という意味です。

ですが、”Andiamo a fare apertivo?”=アペリティーボしに行かない? (fare=動詞 〜するの意味)という文章になると、「食前酒を飲みに行こう」と言った文字通りの意味ではなく、夕食の前に軽くつまみを食べながら飲まない?といった感じになります。

 

仕事のあとで、(ディナーではなく)軽くいっぱい飲みに行かない?と言ったニュアンスですね。夕方といっても18−21時くらいなので日本人的には夜ですが。イタリアは20時半くらいまで明るいので夕方感覚です。

この肩肘の張らない夕方のひとときがアペリティーボ。バールで立って飲む1杯のエスプレッソといい、こういった気楽な人付き合いスタイルがイタリアっぽくて結構好きです。

 

アペリティーボで何を飲む?

それはSpritz(スプリッツ)。

スプリッツの作り方

・Aperol+Prosecco+Soda そこに氷と一切れのオレンジ

 

Aperol(アペロール)はパドヴァ生まれの微妙にオレンジの混じった赤い食前酒です。ちょっと甘く独特な苦味・後味があります。ちょっとだけカンパリに似ています。

 

スプリッツはスーパーで小瓶に入ったカクテルとしても売られているくらい、イタリアではとても人気のあるカクテルです。お土産にもおすすめです。

 

アペリティーボと同じようにアペリチェーナという言葉も最近よく使います。アペリとチェーナ(夕食)を合わせた造語です。

もともとアペリティーボといえば軽食だったのですが、ここ数年アペリティーボでしっかりとした食事を出す店が増え、アペリチェーナというジャンルが確率しました。

アペリティーボでよくあるようにセルフサービスのビュッフェスタイルで自分の好きなものを取りに行くというのは、変わっていないのですが、チェーナになるとメニューが増えます。

アペリ定番の「オリーブ・生ハム・フォカッチャ」だけでなく、もうちょっと凝った料理が並ぶお店が人気になっています。

Apericenaの人気店はいつも混み合っているので予約は必須です。検索は「Aperichena 街の名前」でお早めに予約を!

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