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『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でボンドが惚れたイタリアンブランド、マッシモ・アルバに直撃!

英国紳士がイタリア伊達男に!?

1962年にイギリスで公開されてから、世界中のファンを魅了してきた007シリーズだが、新作映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』をめぐり、なにやらファッション業界が騒がしい模様!?というのも、2006年以降ダニエル・クレイグが務めたジェームズ・ボンドの衣装は、これまで「ブリオーニ」と「トム・フォード」が手がけてきたが、本作で新しく選ばれたのは、「マッシモ・アルバ」という知る人ぞ知るイタリアのブランドなのだ。そんな今、世界中から注目されるマッシモ氏本人に、ワカペディアが直撃!

実は、ワカペディアメンバーも何度か撮影で着用したことがあるのだが、「マッシモ・アルバ」の洋服は、リラックス感がありながら生地が上質なことで知られている。カシミアをはじめとする商品で世界的に有名な「マーロ」、「アニオナ」、「バランタイン」でキャリアを積んできたデザイナー、マッシモ・アルバが立ち上げたブランドだから当然だろう。

今回、新作映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の衣装に選ばれたことについて、デザイナーのマッシモ氏は「まさかこんな展開になるだなんて、全く予想していなかったよ。最初は冗談かと思ったさ」と語ってくれた。
続けて、「ダニエル・クレイグ自身が僕らの商品をプライベートで着用してくれているのは事実だけど、今回はプロダクトプレイスメント(映画やテレビ番組などの作品で、企業の製品を使用することで宣伝する手法)ではなく、彼個人の勧めで注文が来たんだ。そのことがとても嬉しいね」と答えた。

話を聞いたところ、ある日突然、イギリスの制作会社「パインウッド・スタジオ」の衣装デザイナーのチーフから連絡があり、映画用に3ルック購入していったとのこと。南イタリアのマテラを舞台にカーチェイスを繰り広げるシーンで着用している、インフォーマルなコーデュロイのスーツに、モスグリーン系のレインコートと、グレー系のパンツだそう。

007で使用されたマッシモアルバのスーツ

「何よりも驚いたのは、世界的に有名な巨大プロダクションが、僕らみたいな小さなブランドをあえて選んだということさ。そのこと自体が、僕らに大きなエネルギーを与えてくれるんだ」と笑顔を見せた。
元々、「マッシモ・アルバ」は世界250か所で販売されており、レオナルド・ディカプリオをはじめ、ハリウッドのセレブリティ達にも愛用されている。映画で使用されたことが取り上げられて以降、スーツはあっという間に完売した。その後も、沢山の007ファンがSNSに写真を掲載したことで噂が広まり、これまでブランドがほとんど知られていなかった、オーストラリアやニュージーランドからも、多くの問い合わせや予約が入っているとのこと。

なぜ今回の映画に当ブランドが選ばれたと思うか、という質問には「ブランド自体は、カシミヤやシルク、コーデュロイをはじめとする上質な生地が特徴で、デザインはインフォーマルで心地よく、着やすさを追求しているんだ。これは個人的な見解だけど、ナチュラルさを大切にする僕らのブランドを選んだということは、新作映画ではよりセンシブルで人間らしいジェームズ・ボンドが見られるんじゃないかな」と答えた。

ジェームズ・ボンドのイラスト

ちなみに新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のメガホンを取ったのは、カリフォルニア州生まれの日系アメリカ人、キャリー・フクナガ監督。イタリアにも日本にも関わりがある作品となれば、これはチェックするしかない!
この記事を読んでもっとジェームズ・ボンドに近づきたいと思ったそこのあなた。この後のミッションは、「マッシモ・アルバ」のオンラインショップか、広尾のインポートウエアセレクトショップ「ピッコロ・グランデ」で新作をチェックすることだったりして?
そんな見ごたえのある本作、2020年4月10日の公開をお楽しみに!

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