「雑誌で紹介されているようなおしゃれな部屋に憧れるけど、どうやってコーディネートしたらいいのかわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、人気を集めるイタリアと日本、北欧のインテリアの特徴と、共通点・相違点をご紹介します! また、イタリアの家具ブランドカッシーナ・イクスシーで見つけた、欧米で人気を集める最新の「ジャパンディインテリア」スタイルをピックアップ。ぜひお部屋づくりの参考にしてみてくださいね。
イタリア、日本、北欧。それぞれの共通点と違い
3つのエリアにおけるインテリアの共通点として、生活を心地よく豊かにしてくれるデザインが挙げられるでしょう。いずれも奇抜なデザインはあまり好まれず、落ち着いた雰囲気で、リラックスして過ごすことが重要視されています。
相違点は、やはり伝統や生活スタイルにあります。イタリアでは、古くなったものを捨てずに修復して、代々長く使い続ける習慣が、日本は伝統的な和室に合うインテリアが好まれ、北欧では冬が長いため、長時間家にいても快適に過ごせるようなあたたかみのあるインテリアが選ばれています。それぞれの国・地域別に見ていきましょう。
1.イタリアのインテリア
イタリア人には、古くなったものを捨てずに修復して、何十年も大切に使い続けるという習慣があります。これはインテリアにも言えることで、イタリアにはインテリアを修復するための専用の職人もいるほど。
イタリア家具は大きく「アンティーク」と「イタリアンモダン」の2つに大別できます。アンティーク家具は、製作されてから何十年も経過しているような、現代にはつくることができないインテリアのこと。素材選びから製作まで、職人が一つひとつ丁寧に仕上げているため、高価で簡単に入手不可能です。アンティーク家具には、大理石や木材、ガラスといった自然素材が使われており、重量感があります。
イタリアンモダン家具は、伝統的な技術を取り入れつつ、アンティーク家具と比べるとシンプルなデザイン。アンティーク家具には見られない単色の色使いで、より現代に溶け込みやすいように洗練されたデザインです。世代を問わず人気を集める機能的な家具となっています。
2.日本のインテリア
日本の伝統的なインテリア文化は「和室」です。家具は必要最小限しか置きませんが、それが貧相だと感じないのは、繊細な日本の美意識的要素が散りばめられているから。例えば、い草を織りあげた畳や精巧な障子の細工、天井や壁の仕上げなど、天然素材を上手に使っています。生成や茶色といった色使いの壁や床が、とても落ち着いた印象です。
開口部が広い点も、日本のインテリアの大きな魅力です。窓や出入口といった開口部から見える景色はまるで芸術作品で、インテリアの一部と考えられています。
3.北欧のインテリア
北欧インテリアとは、フィンランド、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、アイスランドといった北欧地方で愛されるインテリアスタイルのこと。北欧地方は冬が長くて寒さが厳しく、また日照時間も短いので、外で過ごすよりも家の中で過ごす時間が必然的に増えます。そのため、長時間家にいても快適に過ごせるようなインテリアスタイルが好まれています。
例えば、北欧のインテリアは、シンプルで飽きのこないデザインと高い実用性が特徴的。白や明るい木の色など、ナチュラルな色合いが多く見受けられます。家の中にいても自然を感じられるような、温かみのあるデザインのものが多いので、日本の住宅にもよくマッチしますよ。
欧米で人気の「ジャパンディインテリア」
そして、今回紹介する「ジャパンディインテリア」とは、Japanese(日本の)とScandinavian(北欧の)をミックスしたインテリアスタイルのこと。今、欧米を中心に人気を集めており、日本国内でもインテリア好きから注目されています。例えば、こちらの写真はカッシーナ・イクスシーで見つけたジャパンディインテリアの一例です。
デザイナーのパトリシア・ウルキオラが、日本の「式年遷宮(せんぐう)」からインスピレーションを得てデザインした、このシステムソファ。木組みのベースが美しく、柔らかな印象で日本のミニマリズムを感じさせます。自然の素材、ニュートラルカラーで、温かみのある落ち着いた空間をつくりあげてくれます。
日本と北欧は風土も文化も異なりますが、インテリアに関しては共通点が多いのが特徴です。例えば、シンプルでミニマル、天然素材をふんだんに使ったインテリアが挙げられます。ジャパンディインテリアはあたたかみがあり、一日中家で過ごしていても快適で、海外では「おうち時間」にマッチする居心地の良さから人気を集めています。